「記憶」と聞くと?脳との関係は?記憶障害とは?脳に刺激を!脳トレ付き!

特集

記憶」と聞くとどんなことばを思い浮かべますか?

「過去、覚える、収める、途切れる、忘れる」などのことばを思い浮かべるのではないでしょうか。

歴史に残る1976年の国会(ロッキード事件)での発言で「記憶にございません」があり当時は流行語大賞にもなったことばです。

記憶にないとはどんな現象なのでしょうか。

記憶と脳の関係や誰でも起こる「もの忘れ」などを踏まえて、解説していきますのでご覧ください。

ロッキード事件コトバンク参照

また、脳トレも是非チャレンジしてみてください。

本記事のポイント

  • 記憶とは3つの段階
  • 脳との関係
  • 記憶と学習
  • 脳トレ

*このサイトはPRも含みます。

記憶とは

記憶
出典:photoAC

記憶とは、情報を収集して保存し、後で再生できるようにする心のプロセスです。

人間の記憶は一般的に次の3つの段階に分けられます。

記銘(エンコーディング)

記銘は情報を取り入れて、意味ずけるプロセスです。

例えば新しい知識や経験を学習し、それらを理解しやすいように変換します。

保持(ストレージ)

変換された情報を保存するプロセスです。

保持の中には、短期記憶(数秒から数分の間に保持される情報)と長期記憶(長期間にわたって保持される情報)があります。

想起(リトリーバル)

保持された情報を必要に応じて取り出すプロセスです。

情報を取り出すことにより、過去の経験や学んだ知識を思い出すことができます。

記憶の仕組みは非常に複雑で、脳の多くの部分が関与されています。

脳との関係

記憶

記憶と脳との関係については、脳のさまざまな場所がが異なる種類の記憶に関与しています。

主な関係は次のような場所です。

前頭前野(前頭葉)

前頭前野は短期の記憶や作業記憶に関与しており、情報を一時的に保持して操作する役割を果たしています。

例えば下記のようなことです。

  • 考える
  • 行動や感情をコントロールする
  • コミュニケーションをとる
  • 記憶する
  • やる気をだす
  • 応用する
  • 集中する

これらを一時的に保持している脳です。

海馬

海馬は長期の記憶に重要な役割を果たします。

新しい情報の記憶を一時的に保持して、必要に応じて他の脳の部位にする役割の場所です。

簡単にいえば学習したことを一旦保存する場所で、必要な時他の脳へ振り分けて司令塔の役割をしています。

偏桃体(側頭葉の内側)

偏桃体は感情に関連する記憶に深く関与しています。

特に恐怖や喜びなどの感情的な出来事の記憶に影響を与える場所です。

大脳皮質(大脳の表面)

長期の記憶が保持される場所です。

視覚、聴覚、言語の記憶はそれぞれ対応する大脳皮質の領域に保存されます。

記憶と学習

記憶と学習

記憶は学習の基盤であり、学習過程において脳の可塑性が重要な役割を果たしています。

学習によりニューロン(神経細胞)同士の、シナプス(神経細胞同士が連絡する接点)結合が強化され、情報の伝達効率が向上していくのです。

上記によって、新しい情報の記憶が形成されやすくなります。

毎日の生活の中で何かしら勉強していることが、あるのではないでしょうか。

覚えたことはメモしたりして、記憶に残すことが大事です。

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記憶の障害

記憶と障害

記憶の障害は、脳の特定の領域が損傷を受けると、記憶に影響を与えることがあります。

例えば海馬の損傷は、新しい記憶の形成が困難になる「健忘症」を引き起こすことが多いと言われています。

また、アルツハイマー病などの神経変性疾患は、大脳皮質の変性によって記憶障害を引き起こす病気です。

このように記憶と脳の関係は複雑なので、多くの脳領域が相互に作用しあって記憶の形成、保持、想起を支えています。

脳になにかしら障害があった場合次のような現象もあるのではないでしょうか。

もの忘れ

もの忘れは、経験した出来事や情報を思い出せない状態を指します。

「年齢やストレス・睡眠不足・健康状態・脳の病気」などさまざまな要因でおこることが多いです。

例としてよくあるもの忘れは何かを取りに行き「何しに来たんだっけ?」と考えることありませんか?

そんなときは経験から言うと、最初の場所にもどり思い出すということがあります。

軽度なもの忘れは通常の範囲内です。

頻繁に忘れたり日常生活に支障をきたす場合は、医師の診断を受けることをお勧めします。

認知症とアルツハイマーの違い

認知症は広い概念でありその中の一つが、アルツハイマー病が原因となります。

□アルツハイマー病は進行性の神経変性疾患で、特に記憶や思考・行動に影響を及ぼす病気です。

認知症は「記憶・思考・判断・言語・問題解決」などの認知機能が低下して、日常生活に支障をきたす状態を指す総称です。

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予防のためにも脳に刺激を与えるために脳トレをするのも良いでしょう。

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脳トレ記憶編

次の動画を見て何が描かれているか覚えましょう。(15秒~20秒間)

メモ用紙にでも書いてみてください。

1.スプーン 2.ねこ 3.コップ 4.眼鏡 5.花 6車

1.ヒツジ 2.ヒヨコ 3.ライオン 4.ゴリラ

5.ゾウ 6.カメ 7.コアラ

1.イチゴ 2.リンゴ 3.ミカン 4.サクランボ

5.モモ 6.メロン 7.スイカ 8.バナナ

□これはトレーニングなので、覚えられなかったからと深く考えないでください。記憶したことを思い出そうと考える力が大事です。

まとめ

「記憶」に残したいこと、忘れたいこと人それぞれたくさんあると思います。

まとめとして

  • 記憶とは情報を収集して保存し、後で再生できるようにする心のプロセス。記銘(エンコーディング)・保持(ストレージ)・想起(リトリーバル)の3つの段階がある。
  • 脳との関係は前頭前野・海馬・偏桃体・大脳皮質の脳に関わっている。
  • 記憶は学習の基盤であり、学習過程において脳の可塑性が重要な役割。
  • 記憶の障害は、脳の特定の領域が損傷を受けると、記憶に影響を与える。

参考になれば幸いです。

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