毎日の生活の中で、あらゆるところで漢字を使います。
「友達や家族にメールを送るときに、漢字の変換に困ることありませんか?」
「同じ言葉の漢字があると、どれを使えばいいかわからないという経験がありませんか?」
そこで間違えそうな漢字をとりあげてみました。
「頭の体操Part2」ということで、前回同様「漢字クイズ」「穴埋めクイズ」などにしましたので挑戦してみてください。
クイズのポイント
- どの漢字を使う?
- 共通の漢字はなに?
- 四字熟語
- 慣用句
どの漢字を使う?
次の文はどの漢字を使えば正しいのでしょうか?
初級レベルの問題7選です。
1.明日友達と「あう」➡①【遭う】②【会う】③【合う】④【逢う】
正解は②の【会う】でした。人と人が対面するときに使います。
①の【遭う】は思いがけないことに遭うという意味です。
③の【合う】は気が合うなどの寄り添うときなどの場の意味を指します。
④の【逢う】は運命の出逢いなど、ロマンチックな意味合いのときに使われることが多いです。
2.昨日お母さんのお姉さん「○○おばさん」が来ました。➡①【小母】②【伯母】③【叔母】
正解は②の【伯母】(おば)です。父母の兄姉のときに使われます。
①の【小母】は近所のおばさんのことです。
③の【叔母】は父母の兄妹のときに使われます。
3.「おおがた」のカブトムシ➡①【大型】②【大形】③【大方】
正解は②の【大形】(おおがた)です。形や模様などの大きさを表す言葉です。
①の【大型】は基準とくらべて大きいことを指します。
③の【大方】は二つの読み方があり、意味も違います。
大方(おおかた)の意味はおそらくや大体のことを表わす言葉です。
大方(たいほう)と読み学問や見識が高く、度量が大きいことを指します。
4.話の要点を「おさえる」➡①【押さえる】②【抑える】
正解は①の【押さえる】(おさえる)です。力を加えて押すなどの表現に使われます。
例として扉を押さえるなど
②の【抑える】は例として物価の上昇を抑えるなどの表現で、どうにかして止めようとするときに使われます。
5.先生の「おんじょう」に感謝します。➡①【温情】②【恩情】
正解は②の【恩情】です。目下の人に対して慈しみの心を表します。
①の【温情】は温かで情け深いことを表す言葉です。
6.今日の「おとく」な品は何でしょうか。➡①【徳】②【得】③【特】
正解は②の「お得(おとく)」です。
よく特売(とくばい)で使われる「特」と間違えやすいので気を付けましょう。
7.席を「こうかん」する。➡①【交歓】②【交換】③【交感】
正解は②の「交換(こうかん)」です。
①の交歓は親交を深めるという意味をもっています。
③の交感は互いに感じあうことの意味です。
意外と分かっているつもりでもいざ書こうと思っていても、漢字が思い出せないことがあるのではないでしょうか。
次は穴埋め問題です。
中央の□に入るに入る漢字は何?
今度は上の例題画像のようにパズル形式で、真ん中の□に入る共通の漢字を入れてください。
①
正解は「淡(たん)」です。
平淡(へいたん)・淡泊(たんぱく)・濃淡(のうたん)・淡水(たんすい)
②
正解は「日(ひ・にち)」です。
明日(あした)・日本(にっぽん)・日陰(ひかげ)・期日(きじつ)
③
正解は「安(あん)」です。
平安(へいあん)・目安(めやす)・安心(あんしん)・安全(あんぜん)
④
正解は「内(ない・うち)」です。
案内(あんない)・場内(じょうない)・内訳(うちわけ)・内側(うちがわ)
⑤
正解は「天(てん)」です。
仰天(ぎょうてん)・寒天(かんてん)・天性(てんせい)・天才(てんさい)
出来ましたでしょうか。
簡単な問題でも続けることで、脳トレになります。
四字熟語は何?
四字熟語は会話で使うことはあまりないと思いますが、会話に取り入れるとビジネスにも有利になるかも知れません。
① 見通しが立たなくてどうしたらよいか迷うこと。
五里□□
正解は「五里霧中(ごりむちゅう)」です。
「後漢書」によると自らの姿を霧の中に隠し他人を惑わせることが目的でした。
霧の中にいるようにすっかり迷わせることを表しています。
②極めてばかばかしいこと。
笑止□□
正解は「笑止千万(しょうしせんばん)」です。
笑止はばかばかしいということで、千万は接尾語としてはなはだしいという意味で添えている言葉です。
③厚かましくて恥知らずなこと。
厚顔□□
正解は「厚顔無恥(こうがんむち)」です。
厚顔は面の皮が熱く図々しいことを表しています。
無恥は恥じしらずのことです。
④人のことを気にせず自分勝手に振舞うこと。
傍若□□
正解は「傍若無人(ぼうじゃくむじん)」です。
傍(かたわら)に人がいないということで、自分勝手に振舞うことを表現しています。
⑤千年に一度しかないような絶好の機会のこと。
千載□□
正解は「千載一遇(せんざいいちぐう)です。
千載は年数のことで、思いがけない出会いを表現しています。
次は慣用句からです。
慣用句の問題
慣用句とはデジタル辞典によると、「二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表すもの」とされています。
次の意味を表す二語は何でしょうか?
①相手に何らかの不利益をもたらすこと。
□□を与える
正解は「損害(そんがい)を与える」です。
自分の行動が他者に「損失や不利益」を与えることです。
与えるの意味は通常は自分のものを「あげる、提供する」などですが、この句の意味では影響を及ぼすことを表しています。
②相手をひどく驚かせること。
□□を抜く
正解は「度肝(どぎも)を抜く」です。
心を表す肝に接頭語の度を付けた度肝が入ります。
心底驚かされることを表す句です。
③力によって要求を通そうとすること。
□□に訴える
正解は「暴力(ぼうりょく)に訴える」です。
暴力を解決の手段として使うと言う意味をもっています。
暴力だけではなく、腕力や体力、資金力なども手段として使わる句です。
④感動して涙がこみあげてくること。
□□が熱くなる
正解は「目頭(めがしら)が熱くなる」です。
深く感動したときに涙腺が緩み、目頭が熱くなったまま涙が出ることを表しています。
⑤まったく意に介さず、相手にしないこと。
□□のない
正解は「眼中(がんちゅう)にない」です。
人や物事に重要視せず、なんの関心も執着心ももたないことを表しています。
自分の関心の及ぶ範囲に、まったく入らないときに使われる表現です。
まとめ
今回も頭の体操として問題を出してきましたが、全問できましたでしょうか。
なかなか仕事で頭を使っているのに、脳トレまではしないと言う方もぜひ試してみてください。
ビジネスにも役に立つことがあるかも知れません。
問題を参考にさせて頂いたのは斎藤孝さんの「必須語彙」です。
気になる方は下記からどうぞ↓
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