ビジネスや友人との会話の中で「揚げ足を取る人」いませんか?
誰もが一度は「揚げ足を取られた」経験があるのではないでしょうか。
そこで「揚げ足を取る人」の特徴や意味、由来を解説していきたいと思います。
自分の周りにいるという方は、ぜひ最後までご覧ください。
本記事のポイント
- 揚げ足をとるとは
- 意味・由来
- 使い方
- 例文
- 類義語
- 揚げ足を取る人の特徴
揚げ足を取るとは?
「揚げ足を取る」とはどこからきているのでしょうか。
意味と由来を見てみましょう。
意味は?
「揚げ足を取る」の意味は、相手の話の言葉じりや間違いをとりあげて、皮肉を言ったりからかったりすることです。
「揚げ足を取る」について文化庁が、令和3年に行った「国語に関する世論調査」で下記のような結果が出ています。
① 言い間違いや言葉じりをとらえて、責めたりからかったりすると言う人: 65.9%
② 失敗ややり損ないを見て責めたりからかったりするという人: 8.8%
③ 上記の①・②の両方を使う人:22.2%
④ 上記の①・②とは全く別の意味で使う人:1.6%
⑤ 無回答:1.5%
近年では違う意味でも使われている人もいるようですが、言葉じりを責めたりからかったりする人は多いようです。
参考:文化庁の「国語に関する世論調査」
由来はどこから?
「揚げ足を取る」の由来は、柔道や相撲で相手が自分に技をかけるために足をあげて倒すことから来ています。
技から転じて相手の言い間違えを攻める様子を、表す言葉として使われるようになりました。
「揚げ足を取る」使い方例文
使い方
「上司は揚げ足を取ってばかりいて、話が前に進まない」
「○○さんはどうして揚げ足を取るような言い方をするのでしょう」
会話が中断してしまうように間違えを指摘して、からかわれたりしたときの表現で使います。
例文
具体例として次のような会話で表現してみました。
商品の数をすべて確認しました。
すべて確認したの?本当に?
本当です。なぜ揚げ足を取るような言い方をするのですか?
いやいや間違えてたらどうするのかなと思って。
そのように言うのであれば、もう一度確認します。
何度確認しても同じだと思うけどね!
もう一度確認します。(>_<)
上記のような上司や同僚は、どこにでも一人はいるのではないでしょうか。
なぜか自分が悪いように思えて、謝ってしまうこともあると思います。
最初から相手は「揚げ足取る」人と思って会話を進めていくことが望ましいでしょう。
揚げ足を取るの類義語はある?
「揚げ足を取る」と同じ意味をもつ類義語はあるのでしょうか。
下記の2種類があります。
言葉じりを捉とらえる
「言葉じりを捉える」は言葉の語尾の部分を指し、他人の失言を指摘することを意味します。
重箱の隅をつつく
「重箱の隅をつつく」は非常に細かい点まで問題にして、口煩く言う喩えです。
昔は重箱の隅に残ったものを突く人のことを口煩いくて面倒な人、嫌味な人の喩えとして使われていました。
些細なことで干渉や詮索をし、口だしをする人のことの表現で使われます。
揚げ足を取る人の特徴
「揚げ足を取る人」は話し上手な人が多いようです。
特徴1
特徴は自身の性格も関係あると思いますが、主に下記のような人が挙げられています。
特徴1
①弁がとても立ちやたらと頭の回転が速い人。
②すぐに話に首を突っ込んでくる人。
③言い間違えをすぐに指摘してくる人。
④話をしていると一言多い人。
⑤上から目線の人。
⑥他人からの評価を気にする人。
⑦コミュニケーションが一方的な人。
⑧自分勝手な人。
⑨人の悪いところばかり見る癖がついている人。
⑩マウントを取る人。
上記のような方が「揚げ足をとる」話し方をするのが特徴です。
身近に上記のような人いたら確かにと、思いあたることがあるのではないでしょうか。
特徴2 揚げ足を取る人の心理は?
揚げ足を取る人の心理は自分が常に上位にいたい気持ちと、実は構ってほしいということも考えられます。
特徴2
①揚げ足を取る人の心理的には、他人より優位に立ちたいという気持ちで、職場では、常に優位な立場を示していたいのです。
②部下が優れていると揚げ足を取ることで、自分の立場を保っています。
③周りの評価を気にして、不安や自己愛から揚げ足を取ってしまうのです。
➃周りを自由に動かしたいという心理から、常に自分に主導権が欲しい人も揚げ足を取ります。
⑤揚げ足をとってしまうことは、心理的に不安感を表していることです。
揚げ足を取る人の心理は上記のような特徴があります。
揚げ足を取られたらまず自分の怒りの気持ちは抑えて、相手にご指摘ありがとうございますの感謝を伝えることが良いでしょう。
揚げ足を取られたら?対処法
□揚げ足を取られたらどのように対処したらよいのでしょうか。
対処法
① 揚げ足をとられても本心とは別に「ありがとうございます」の感謝の気持ちを伝える。(上司や目上の人の場合)
② 常日頃から相手を褒める。(上司・友達・同僚など)
③ 腹がたっても言い返すことはしない方がよい。(上司・友達・同僚など)
④ 何を言われても「そうですね」と受け流す。(上司・友達・同僚など)
⑤ 相手に不快な気分をハッキリと伝える。(相手が友達や同僚などの場合)
揚げ足をとられたら上記のように対処することが望ましいです。
本人にしてみたら、揚げ足取っているつもりはないのかも知れません。
揚げ足を取るを外国語で
日本特有の言葉にも思いますが、海外でも「揚げ足を取る」という言葉はあります。
英語:take off the legs(テイク オフ ザレッグス)
韓国語:튀긴 다리를 잡다(twigin dalileul jabda・トゥイギン・ダリルール・ジャブダ)
フランス語:enlève les jambes(アンレーヴ レ ジャンブ)
ベトナム語:cởi bỏ đôi chân(クイ バード チェン)
イタリア語:togli le gambe(トグリ ル ガンベ)
外国語でも揚げ足を取るという表現が、あることが分かりました。
海外で使う機会があれば参考にしてみてください。
まとめ
揚げ足を取る人は他者の発言のわずかな間違えを見つけ、それを強調して批判の対象にする傾向があります。
決して悪い人ではないのですが、からかいたいと思う気持ちが出てしまうのではないでしょうか。
「揚げ足をとる」について解説してきましたが、もう一度おさらいしてみましょう。
*揚げ足を取るとは:相手の話の間違えを責めたりからかったりすること。
*揚げ足を取る人の特徴と心理
:自分が常に相手より上でありたいという人。
:弁が立ち頭の回転が速い人。
:すぐに話に首を突っ込んでくる人。
:言い間違えをすぐに指摘してくる人。
:上から目線の人。
:他人からの評価を気にする人。
:コミュニケーションが一方的な人。
:自分勝手な人。
:人の悪いところばかり見る癖がついている人。
:マウントを取る人など。
*由来は:柔道や相撲で相手が自分に技をかけるために、足をあげて倒すことから来ている。
*対処法
:相手を常に感謝の気持ちと、常に褒めること。
:反論は避けること。
:何を言われても「そうですね」と答える。
:相手が友達の場合は不快な気持ちを伝えても良い。
上記のような内容に心当たりあるようでしたら、参考になれば幸いです。