『近年、仕事先や友人たちの会話で「○○さんは常識がない、マナーを守らない」などののような話を耳にしたことはありませんか?』
少なからず「常識がない人、マナーを守らない人」を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
「常識」は自分の中にある定義を当てはめて、決めることが多いので人それぞれです。
しかし、昔からあたりまえだと思っていることが常識と思っている方も多いと思います。
「マナー」も同じように自分の定義が、「マナー」と思っている人も多いのではなではないでしょうか。
そこで「常識とマナー」の特徴や違いって何であるかの疑問を、詳しく解説していきます。
興味があるようでしたら最後までご覧ください。
本記事のポイント
- 常識とマナーの違い
- 常識例
- マナー例
- 世界の常識とマナー
常識とマナーの違い
常識とは
「常識」とは社会人として当然持つべきだとされる、共通の知識や判断力のことを指します。
デジタル辞典によると下記のようにも示されていました。
哲学で、人類全体に共通する能力で真理道徳をとらえる直覚をさす。常識学派(スコットランド学派)で真理の最終根拠とした。
引用元コトバンク
上記のように真理道徳(正当な知識の内容と、社会生活を営むうえで守るべきこと)を常識としたということです。
また「常識を覆す」という言葉を耳にしますが、近年では「常識」というものが変化しつつあります。
「常識を覆す」とは今までの正しいとされていたことを、根本から変えると言う意味です。
今までのやり方が常識として捉えられていることで、とりあえずいつものやり方に従っておけば大丈夫だと思っている人が多いことでしょう。
しかし、新たなアイデアで常識を変えてしまい成功することで、それがまた常識となっていきます。
これから先も「常識」というものは、変化していくのではないでしょうか。
マナーとは
「マナー」とは簡単に言いますと日本語で「礼儀作法」のことを指します。
人と人との関りがあるとき、その場面でしかるべきとされる行儀と作法のことです。
ビジネスにとって「マナー」は一人の人間として、守らなくては仕事にも影響があります。
マナーは「礼儀(作法)」のことなので、立ち振る舞いを含めた行動様式を、目上の人の前や公共の場では気をつけなければいけません。
一般的な常識
一般的な常識とは下記のようなことを指します。
常識1.挨拶
挨拶はもっとも基本中の常識です。
挨拶ができない人は常識が無いと判断されてしまうこともあります。
同僚や目下の人には「ご苦労様」目上の人には「お疲れ様」など自分から進んですることが望ましいです。
常識2.言葉遣い
言葉遣いは本当に大事なことだと思います。
具体例として「○○さんが来ました」ではなく「○○さんがいらっしゃいました」
「これで良いでしょうか?」を「こちらでよろしいでしょうか?」
社会人としての言葉遣いは状況に合わせて、注意をしなければなりません。
流行りの言葉を使う人もいますが、国語に基づいた話し方が常識とされます。
常識3.服装
服装は状況にあったものであれば良いでしょう。
とくに冠婚葬祭での服装は、常識範囲でするのが望ましいです。
常識4.時間を守る
時間を守ることも常識の一つです。
例として友達や同僚の場合、1時に待ち合わせなら15分前ぐらいか5分前までが良いのではと思います。
会社の会議などは30分から15分前までがベストではないでしょうか。
行事の時間や待ち合わせ時間は少し早めに行くのが、常識です。
常識5.行動や所作
行動や所作で人格が伺えてしまいます。
例えば混んでいる電車の中で足を組んでいる人がいますが、通常に考えれば常識がないと判断されるのではないでしょうか。
常識のある人は、相手の立場になって物事を考えられ、行動できる人でなくてはいけません。
行動や所作がおかしいと感じたら、自分ならどうするかを考えてみましょう。
一般的なマナー例
日本の食事マナー
*食事の前後の挨拶(いただきます・ごちそうさまでした)
*食事中は音を立てて食べない。(麺類以外)
*口のなかに食べ物が入ったまま喋らない。
*食器は持って食べる。
*箸で食品をつつかない。
これらは日本特有のマナーであって、他の国の人から見たら変だと思うところがあるかも知れません。
日常のマナー
*頭を下げてお辞儀をする。
*公共の場では静かに行動する。
*自治体のごみの出し方に従う。
*食事は残さず食べる。
*時間に余裕をもって行動する。
*初対面の人には敬語を使う。
*親切にされたらお礼を伝える。
日常のマナーも食事マナーと同様、日本独自の行動と所作です。
世界の常識とマナー5選
世界の常識とマナーは日本と違うところがあるのでしょうか?
5ヶ国を見てみましょう。
アメリカ
アメリカは多数の民族が集まった国である為、宗教や文化などの様々な習慣によって形式が違います。
自由な国として知られているアメリカですが、一般的な常識はカジュアルな挨拶をするのが常識です。
面識のない人でも声をかけてくることもあります。
レディーファーストも当然のように行動します。
韓国
韓国では日本と変わりなく箸を使う国ですが、常識とマナーは少し違います。
儒教の国なので年上の人にはとても気を遣うのが常識です。
これは上下関係や礼儀を重んじる、儒教の教えが根強く残っていることが影響しています。
ビジネスマンが握手をするときに、片方の手を胸にあててするのを韓国ドラマなどで目にしますが、この動作は韓国では常識です。
食事の常識は器を持たないで食べます。
麺類はすするけど音は立ててはいけません。
どちらも日本とは逆で、ラーメンは鍋ごと持ってきて蓋で食べ、何人でもシェアするのが常識になっています。
一つのものを分け合う習慣が韓国特有です。
日本では絶対怒られる所作ですが、たち膝で食事をするのが韓国ではあたりまえ所作になります。
なぜたち膝はよいのかと言いますと、韓国の民族衣装に関係しているようです。
韓国では昔から床で食べることが多かったので、たち膝にすると食べやすいところから来ているのではないかと言われています。
チマチョゴリを着ているときに、立ち膝で食べてるシーンをよく韓国ドラマで見かけます。
日本では行儀悪いと思われますが、韓国では普通です。
しかし最近では親戚の集まりなどでも、少なくなってきていると言われています。
フランス
フランスはお店に入るときは挨拶をするのが一般的な常識です。
挨拶は世界共通の常識。
車は日本と逆で右側通行になり、エスカレータなども左側を空けるのが常識になっています。
日本で親指と人差し指でOKの仕草は、フランスではゼロもしくは使い物にならないと言う意味なるので注意が必要です。
OKのサインをしたいのならGOODの親指を立てる仕草が良いでしょう。
イタリア
イタリアもフランスと同じでお店に入るときは挨拶をするのが常識です。
たばこに関しては日本と同じで公共の屋内や交通機関は全面禁煙とされています。
しかし、屋外では特にルールがないので、歩きながら吸っている人も多いです。
日本ではお店など入ったら商品を手に取り、見ることができますがイタリアでは店員さんに声を、かけてからではないと触ることができません。
旅行の際はくれぐれも気をつけましょう。
台湾
台湾は身近なので旅行に行かれる方が多いのではないでしょうか。
台湾の飲食での常識は乾杯したら一気に飲み干します。
韓国と同じで器は持たないで食べるのが常識です。
地下鉄などの改札内では飲食禁止で、知らずに飲食してしまうと外国人でも罰金1500元(約4500円)とられてしまいます。
公共の場や飲食店でも全面禁煙のところが多いので、たばこを吸う方は注意してください。
台湾は日清戦争以後数十年日本に占領された歴史を持つ国です。
年配の方で日本語が話せる人もいます。
安易になぜ日本語が話せるのかなど聞かない方が良いかも知れません。
まとめ
常識とマナーの違いはお分かりいただけたでしょうか。
ポイントのまとめとしておさらいしてみましょう。
*常識とマナーの違い
:常識は社会人として当然持つべきだとされる、共通の知識や判断力のことを指します。
:マナーは日本語で「礼儀作法」のことです。
*常識例
:挨拶:言葉遣い:服装:時間を守る:行動や所作
*マナー例
:食事のマナー:日常のマナー
常識は日々変化しつつある時代になってきています。
まだまだたくさんの常識やマナーがありますが、一般的にわかりやすいことだけ挙げてみました。
参考になれば幸いです。